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島渡れ、碧き海の風

 

島渡れ、碧き海の風

作詞・作曲/今夜

歌/初音ミク

 

「疾きこと、島を吹く風の如し」とて

其の足で 海原を 吹きすさべ、と

いづれにか 散らんとす 華と知りてなお

余りある その意志や 君が代に捧ぐ

 

暁の浜に 風の音の響き

散りにゆく華の 歌は揺らいだ

 

「君がまた、怯えぬように」

私は走る

韋駄天の 其の足で海行かば きっと

君の元へと 走って行ける

また、あの島で 出会えるならば

私は誰よりも疾いから

 

「疾きこと、島渡る風の如し」とて

だのになぜ 其の風は 吹かないのか

いづれにか 沈みゆく 風と知りてなお

動かせぬ この足は なぜ生産まれたのか

海鷲は焼かれ 月は地に沈み

鏤める華の 歌は揺らぎ

東雲の空に 夢は亡かった

 

暁に舞うは 風の音の終わり

散りに逝く華の 歌は揺らいだ

「君がまた、怯えているんだ」

私のせいだ

あの鳥が あの華を 散らせていくんだ

碧いこの海へと沈んでゆく

嗚呼、走ってよ 誰より疾く

私は誰よりも疾いから

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